2007年10月8日月曜日

ぶらっと浜辺 Ⅱ

この2週間ほど、仕事がとても忙しかった。

僕は、
実は仕事でビデオカメラのマニュアルの外国語版制作に携っているのだが、最近予定がころころ変わってしまい、短期間で外国語版マニュアルを制作せざる得ない状況となった。それに加えて、社内で人事の異動などがあり、やや混乱した状況の中で仕事をしていた。先々週は10時ごろまで仕事する日が続き、先週は月曜と火曜は何とか7時半ごろまでに会社を出れたが、水曜日からはまた遅くなってしまった。金曜日は11時半過ぎまで仕事をし、会社の戸締りをした。

JOYによると、僕は水曜日ごろから笑顔がなくなったらしい。家に帰っても、良い夫を演じて楽しい話をすることができず、仕事の愚痴ばかりを零してしまった。JOYも一生懸命に聞いてくれて、いろいろとアドバイスをしようとしてくれたのだが、僕はそのアドバイスが逆に負担となってしまい、JOYは本当に自分の状況を理解してくれていないと思い、心がふさぎこんでしまった。これもずいぶんと甘えた態度なのだが...

土曜日、午前中は寝込んでしまった。しかし、JOYと思いを伝え合うことができた。僕は、JOYのアドバイスが逆に負担になってしまったこと、そしてJOYは僕のことが心配で何とか解決を探していたことを、お互いに率直に伝えることができた。そして、やっと再び心を通い合わせることができた。

午後1時ごろ起きたのだろうか、JOYがパンケーキをつくってくれて、そしてソーセージも焼いてくれた。目覚めのコーヒーと一緒にとても充実した遅めの朝食だった。次第に魂が回復していくのを感じた

そして、何だかボーッとしているうちに4時ごろになってしまった。午前中まだ布団の中にいたとき、海に行きたいという思いが沸き起こってきたのだが、その思いが再燃してきた。そして僕らは4時半ごろ家を出て、海へと向かった。

海に着いたころにはもう暗くなってしまっているのではないかという焦りも心にいただきながら、僕らは京浜東北線と横須賀線を乗り継ぎ、葉山の海岸へと向かった。ようやく逗子駅に到着し、バスに乗った。しかし、バスに乗ってから、海岸沿いを走る路線ではなく、内陸(というと大げさだろうか)を通り、葉山の御用邸前に出る路線であることに気づいた。パスの中はなぜかとても込んでいた、道も込んでいたので、少し焦りがあったが、どうせこの路線で行くなら、長者ヶ崎まで行こうと決め、JOYも同意してくれた。

バスが御用邸の前を左折し、しばらく走ってから、右手に視界が開け、海が見えた。ちょうど日が落ちたばかりだったが、太陽の残光が海と空の境界線を真っ赤に染め、真ん中に富士山の美しいシルエットが浮かび上がっていた。この景色が見えたとき、バスの中で、わあきれい、という歓声があがった。混雑を抜け出して、ようやく見えた景色だっただけに、感動も大きかった。

僕らは長者ヶ崎前で降りて、そして海岸に向かった。

実は、ここは僕らにとって思い出のある場所でもあった。まだ付き合い始める前、いつも僕らを見守ってくれるA夫妻とEさんと一緒に訪れたことがあった。当時お互いを意識していた僕らは、3人をおいて、二人で一足先に海辺に向かった。そのとき、僕は砂浜にある滑らかな石を拾い、海に向かって投げて、石が水面を跳ねるのををJOYに見せようとした。

日が落ちた後の静かな浜辺で僕らは散歩し、そして暗くなってからも波の音を聞いたり、星を見たりして過ごした。葉山海岸には、所々松の木と芝生が生えたようなところもあり、そこでもしばらく横になって星を見上げた。

帰りは、小さなイタリアンレストラン、FATTYSに寄って食事をした。とてもムードの良いお店で、JOYがお気に入りのレストランだ。

また思い出に残る一日ができた。


神様と妻の愛、そして自然のやさしさの中で魂が癒される一日だった。

JOY、ありがとう。楽しかったね!


そして、空と海と風と星をつくられた天のお父様、ありがとうございました!



 主は私を緑の牧場に伏させ、
 いこいの水のほとりに伴われます。

 主は私のたましいを生き返らせ、
 御名のために、私を義の道に導かれます。
 (詩篇23篇3,4節)

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